ZEN & TEXTILES

能登の禅、羽咋の織り。

永光寺と總持寺祖院を結ぶ禅の歴史。 そのつながりを、羽咋で織る一枚の布から。

奥能登と羽咋のつながり
軒下から望む庭園
總持寺祖院の境内を歩く僧
總持寺祖院の境内と石造物

ZEN, AROUND THE WORLD

ジョブズも愛した禅

アップルを創業する前、若きスティーブ・ジョブズは、アメリカで曹洞宗の僧・知野(乙川)弘文老師に禅を学びました。禅に深くひかれた彼は、日本の永平寺へ行くことを考え、出家についても師に相談しています。

弘文老師は、事業に携わりながらも精神的な探求を続けることはできると説き、アメリカにとどまるよう勧めました。ジョブズは出家の道を選ばず、1976年にスティーブ・ウォズニアックとアップルを創業します。

その後も師弟の交流は続き、1991年には弘文老師がジョブズの結婚式を執り行いました。禅との出会いは、若い日の一時的な関心にとどまらず、人生を通じて続くつながりとなったのです。

スティーブ・ジョブズも親しんだ禅は、欧米をはじめ世界各地で実践され、国や文化を越えて受け継がれています。

出典・関連書籍
禅の里交流館前にある、坐禅する人物の石像
石川県輪島市・門前總持寺祖院羽咋市永光寺N

能登の禅を結ぶ、二つの寺。

二つの寺の直線距離

42km

峨山道の伝承で語られる道のり

52 km (十三里)

点は寺院のおおよその位置、破線は位置関係を示しています。約42kmは緯度・経度から算出した直線距離で、約52kmは峨山道の伝承上の距離です。現在の道路距離や通行可能な経路を示すものではありません。

距離の参考:津幡町観光協会「峨山禅師生誕地」

奥能登・門前の總持寺祖院と、私たちが織物づくりを続ける羽咋の永光寺。どちらも瑩山紹瑾禅師が開いた、能登の禅の歴史を伝える寺院です。二つの寺には、のちに両寺の住職を兼ねた峨山韶碩禅師が、その間を行き来したという「峨山道」の伝承が残されています。奥能登と羽咋は、禅の教えを受け継ぐ人々の歩みによって結ばれてきました。

私たちは、その羽咋で長年、法衣に用いられる生地を織ってきました。織り上げた布は、僧侶の装いとなり、日々の勤めや修行に寄り添います。能登に受け継がれてきた禅と、私たちのものづくり。その接点は、法衣を支える一枚の布にあります。

奥能登から羽咋へとつながる禅の歴史を見つめ、織りの技を次の世代へ。そして、法衣の生地づくりで培った技術を、紗絽〈SHALO〉を通じて日々の暮らしへ届けていきます。

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